クスノキ

クスノキ科 (楠) 戦時中は樟脳を採る(S37年まで伐採禁止令)。 仏像作成(艶、加工しやすい、虫が付かない)。 葉の裏に3本の葉脈が目立つ(クスノキ科の特徴)。 葉縁は少し波打ち揉むと特有の臭い。  周南市の木。 徳山銘木は徳山小、遠石神社に。(下関川棚のクスは1本でも森。木の枝が地に降り新しい幹が派生、樹令 1千年以上、幹周り 11.2m、樹高は 27m)。 クスノキは主幹から幾つもの幹が発生し直木に育ち難い。4~6月ごろ、一週間かけて新旧の葉が一斉に入れ替わる(離層を形成、紅葉する)。 混芽。  鹿児島蒲生オオグス幹周り24.2m(1位)、熱海ヒノミヤ神社オオグス 23.9m(2位)、佐賀カワゴオオグス21m(3位)は空洞に観音様を祀る。 映画・となりのトトロで有名。 宮島の鳥居もクスノキを使用。 伊勢神宮のクスノキの樹令は600年。 樟脳は幹をチップ状に砕き、釜内で蒸し蒸留(水蒸気蒸留)。 蒸気を冷却すると半透明白色の結晶ができる C10H18O テルペン類。

クスノハカエデ

ムクロジ科 カエデの仲間で唯一常緑樹。 葉の切れ込みの無いものも混ざる。 (カエデは世界で129種、中国で101種、国内では27種)。 カエデは葉が蛙の手に似る事に由来し、カエデ科の落葉高木の総称。 葉の多くは掌状、全く葉の裂けない物、複葉にならない物、紅葉しない物がある。

クチナシ

アカネ科 (梔子) 直径7~8cmの白い花は、6弁に見えるが実際はロート形の花が6つに裂けたもの。 秋に付く実は6~7cm(赤い)、食品着色料などに利用する。  碁盤の脚の形状はクチナシの実に模してある。 (対局時は口出し無し→くちなし)

クヌギ

ブナ科 (椚) 一般的に椚の団栗をドングリと云う。 雄花は7~8cm垂れさがる。 葉は7~15cmと細長く 雌花は葉の脇に付く。 雌雄同株。  椚炭は、菊炭と云い好まれる(紋様が菊の様)。 葉を蚕に与えると繭は緑になる。

カンコノキ

コミカンソウ科 ( ― ) 木は堅く印鑑を作る。 枝に棘。花は見落とすくらい小さい(7月中旬ごろ)。 実はカボチャの形。 熟すと裂け朱赤の種子が現れる。

カワズザクラ

バラ科 (河津桜) 花色は濃く原木は1950年頃、静岡県峰地区で発見された。3月上旬にカンザクラについで咲く。 花は少し大き目、花弁5枚、紫紅色。

カキノキ

カキノキ科 材は黒く、堅く、緻密なので家具等に。 アメリカガキの材はパーシモンと呼ばれゴルフ用具に。 甘柿渋柿など種類が多い。 渋柿は 「渋抜き」 を行い食用に。  「渋抜き」とは、渋柿の呼吸を人為的に止め、アセトアルデヒドを発生。果肉、果汁中の渋み成分タンニンと作用。不溶化する事で食しても渋みを感じなくする。 具体的には、湯抜き(渋柿をお湯に漬ける)。 渋柿のヘタをアルコールに浸した後、ビニール袋に入れ密封する。 炭酸ガス(ドライアイス)を充満させた袋に 渋柿を入れ密封する。干し柿は皮を剥き、干す事により果肉の表面が厚くなり、空気を遮断する。 などの方法がある。 アセトアルデヒドは二日酔いの起因物質。