タラヨウ

タラヨウ(多羅葉)  モチノキ科 別名:モンツキシバ(紋付柴),ノコギリシバ(鋸柴)
花期:春  実期:秋

和名のタラヨウ(多羅葉)というのは,葉を傷つけると黒くなることからきたとのこと。昔,傷をつけて経文を書いたという,ヤシ科のバイタラの木の葉にたとえたそうです。

葉は長さ10から16cm、堅く厚い。 葉裏は淡い黄緑色。 鋭い鋸歯。 先のとがった物で葉裏に文字を書くと次第に文字が黒く浮き出る。 (葉に含まれるポリフェノールが、ポリフェノール酸化酵素を介し空気中の酸素と反応し黒褐色になる。 バナナ、林檎の切り口が黒くなるのも同じ現象。  ポリフェノール酸化酵素を少なくし、皮を剥いても変色しにくい品種が開発されている。 (青森県りんご試験場 「青り27号」) 昔インドではヤシ科の 「多羅樹タラジュ 」の葉に鉄筆でお経を書いた事にちなみ、葉に字が書けることから 「多羅葉タラヨウ」 と名付けられた。 1997年郵政省がタラヨウを 「ハガキノキ 」にちなみ 「郵便局の木 」と定め、郵便局のシンボルツリーとして東京中央郵便局などに植栽した。  タラヨウの葉は 「定型外はがき」 として投函が可能である。


葉の裏に木切れで字を書くとすぐに黒くなります。